Ism
接尾辞 -ism は、主義・理論・実践を表す名詞を形成する。本ページでは axiomatism を関連する哲学的立場の中に位置づける。
-ism 接尾辞
- Etymology
- ギリシャ -ισμός (-ismos)、ラテン -ismus に由来。語幹から抽象名詞を形成。
- Meaning
- 主義、理論、実践、特徴を表す。例:capitalism、Buddhism、formalism。
歴史的な -ism の主張概要と提唱者一覧
| -ism(主義) | 主要な提唱者 | 主張概要(真理のありか) | 構造的特徴 |
|---|---|---|---|
| Platonism(実在論) | プラトン | 変化する現実の背後に、不変で完璧な「イデア(型)」が実在する。上位次元からの投影。 | 上位次元からの投影 |
| Rationalism(合理主義) | R. デカルト | 人間の「理性」による演繹のみが、疑い得ない確実な真理に到達できる。 | 理性的推論の連鎖 |
| Empiricism(経験主義) | J. ロック | 全ての知識は「感覚的な経験」を通じて得られる。心は元々白紙(タブラ・ラサ)である。 | 観測データの蓄積 |
| Formalism(形式主義) | D. ヒルベルト | 数学の本質は、意味を持たない「記号」を一定の規則に従って操作する「形式」にある。 | 構文(規則)の整合性 |
| Intuitionism(直観主義) | L.E.J. ブラウワー | 数学は、人間の知性による「構成的(構築的)な思考プロセス」そのものである。 | 精神的な時間的構築 |
| Reductionism(還元主義) | 近代科学の系譜 | 複雑な現象も、それを構成する「最小の構成要素」の性質に分解すれば理解できる。 | 階層的な解体 |
| Holism(全体論) | J.C. スマッツ | 全体は、個々の部分の総和を超えた独自の性質(有機的なまとまり)を持つ。 | 非線形の創発 |
| Computationalism(計算主義) | H. パトナム | 精神や宇宙の本質は、情報の「計算(アルゴリズム)」の実行プロセスにある。 | 離散的な状態遷移 |
| Structuralism(構造主義) | C. レヴィ=ストロース | 個別の事象よりも、それらを規定する「関係性の体系(構造)」が意味を決定する。 | 無意識的な関係網 |
| Axiomatism(公理主義) | axiomatism.com | 公理の動的な配置(Topology)が世界の力学を決定し、その正当性は直感的に検証可能である。 | 多様体の力学系 |
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Axiomatism に関わる人物
公理という言葉や概念を発展させた主な人物:
- モーリッツ・パッシュ幾何学を直観から切り離し、形式的に推論する必要性を説きました。
- ジュゼッペ・ペアノ自然数を公理化(ペアノの公理)し、記号論理学を用いた厳密な記述を追求しました。
- リヒャルト・デデキント数体系の厳密な構築において、公理的なアプローチを先取りしていました。
- ダフィット・ヒルベルト公理的方法を推進し、幾何学の形式化と証明論を発展させました。
- ツェルメロ・フレンケル(ZF)集合論を公理化(ZF 公理系)し、現代数学の基礎を提供しました。